2012年の測定から<1>

 あるびれおは2012年7月からスタートしました。みなさまに活用していただきたいです。そして測定に参加していただきたいです。「測定すること」はわたしにとって必要なことです。3.11からなる福島第一原発の事故をおもいます。わたしにとっての測定は抵抗(レジスト)です。放射能への抵抗です。放射能を肯定する人々への抵抗であります。

ここに、「あるびれお」でこの1年間測定してきたもので、放射性物質(CS137とCS134)が検出されたものの一例を挙げながら、私の思いを述べました。

・松葉(小平霊園)1,199 Bq/kg(内訳CS137・676 / CS134・523)

・こけ(西東京市)6,260 Bq/kg(内訳CS137・3630 / CS134・2630)

松葉とこけです。松の葉の1,199 Bq/kgもさることながら、こけの数値に驚かされます。上記の「松葉」と「こけ」は確実にセシウムを多く含んでいると言えます。濃度の差がありますがわたしたちは、そんな広範囲な汚染のなかで生きて生活しているということなのです。

・煎茶(静岡産)   385 Bq/kg(内訳CS137・245 / CS134・140)

・国産小麦全粒粉(栃木産) 43 Bq/kg(内訳CS137・21 / CS134・21)

 ・みかん(湯河原産) 10 Bq/kg(内訳CS137・4 / CS134・6)

 ここでの煎茶(静岡産)385 Bq/kgは、国食品基準値 500 Bq/kgとされていたときのものです。そして、国産小麦全粒粉(栃木産) 43 Bq/kgは、現在の食品基準(大人100Bq/kg 子ども50Bq/kg)となってからのものです。

わたしは市民測定所の人間にすぎません。しかしながらものを申しあげます。おそらくはメーカーが国の規定する放射性物質の汚染量最大値を超えないように、汚染された在庫をブレンドしてらっしゃる。数値が上回らないようにコントロールしているのではないのでしょうか? だとしたらわたしたちは何者なのでしょう。

 ・畑土(西東京市)参考値79 Bq/kg(内訳CS137・46 / CS134・33)

 ・保育園砂場(西東京市)参考値96 Bq/kg(内訳CS137・52 / CS134・44)

 ・保育園砂場(西東京市)参考値131 Bq/kg(内訳CS137・70 / CS134・61)

 ・保育園砂場(西東京市)参考値120 Bq/kg(内訳CS137・62 / CS134・58)

上記の土と砂場の砂は、それぞれことなる場所と、ことなる園からのものです。土などには自然界にある放射性物質があるため誤差が生じやすいとされます。結果はセシウムの比率も誤りがあると思われるものもありますが、ここにその結果を「参考値」として記します。そして誤差をふくめてもそこにセシウムがあると言えるものです。そして、お砂場の砂です。食べるものではありませんが、子どもたちを思うと苦しい想いです。手洗いがとても大事であります。決してお口に入れませぬように。

 あるびれお ひじかたりゅういち

 

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