10月26日アーサー・ビナードさんの公開講座を開催しました

 

10月26日(日)、アーサー・ビナードさんによる公開講座「美しい日本はどこへいくのか」が開催されました(主催:放射能測定を考える会・西東京、後援:西東京市社会福祉協議会/にしとうきょう市民放射能測定所あるびれお)。

アメリカに生まれ、大学卒業後に来日して以来、詩人・俳人・随筆家・翻訳家として活躍されているビナードさん。ビナードさんは講演が魅力的なことでも知られていて、当日は公民館の視聴覚室が満席となる盛況ぶりでした。

 

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「美しい日本」という言葉が掲げられた講座について、ビナードさんは「ぼくら人間のわざでは作り出せないものが、本当の美しさであるのだと思います」と、それと逆行するような状況――ネオニコチノイド系農薬の使用によってアキアカネ(赤とんぼ)が激減している調査結果や、もとはベトナム戦争で用いられた枯葉剤である「ラウンドアップ」が除草剤として普通に日本の園芸店で売られている現状を紹介されました。

枯葉剤が「ラウンドアップ」という商品名で普及していることや、原爆や原子力が聴こえのよい言葉により推進されてきた歴史に触れながら、ビナードさんは戦争で生まれたテクノロジーの利権が維持されるために、さまざまな「平和利用」が「ペテン語」のもとで進められていることを指摘されました。合成洗剤も、もともとは第一次世界大戦の軍用品として開発されたものなのだそうです。

そして、ペテン語が今まさに用いられている例として、沖縄の普天間飛行場の名護市辺野古沿岸部への「移設」という言葉を取り上げられました。「移設」は建設現場で小規模なものを差して使われるような言葉だったにも関わらず、基地に用いられています。しかし、その実態は、使いづらく土壌が汚染された普天間基地を手放す代わりの、美しい海への巨大な「新基地建設」です。

本質とつながった日本を取り戻すには、ペテン語にひっかからない言葉をあらたに作っていくことが必要だとビナードさんは強くおっしゃいました。

講演の後には、山田真さんとの対談も短時間ながら行なわれ、充実した講座となりました。

 

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