お客様にお持ちいただいた、清瀬市で採取したタケノコを測定しました。
水煮したものをミキサーでみごとにペースト状態にされていて、検査容器に詰めやすかったです。
3時間(10,800秒)測定 試料重量 1079g
結果は
Cs137(検出) 1.54Bq/Kg/±0.79 (測定下限値1.27Bq/Kg)
Cs134 ND (測定下限値1.19Bq/Kg)
でした。
あるびれおに置いているAT機は、ヨウ化ナトリウムシンチレーション測定器です。
1ℓのマリネリ容器に詰めた試料を30分間測定した時に、
セシウム合計10Bq/Kg以上あるかどうかをスクリーニングします。
最近、Cs-137のみが数ベクレル検出された試料を、他の市民測定所のゲルマニウム測定器で再測定したところ、
Cs-137が下限値以下の結果を得たケースがいくつかありました。
このタケノコのCs-137の値についても慎重な判断が必要です。
今回はゲルマニウム測定器での再測定は行いませんでした。
お客様は福島の子どもたちの保養プロジェクトに関わっていらっしゃり、
測定にも関心があり詳しいかたでした。
保養プロジェクトで来られた福島県のお母さんと話した時に、
子どもの就職先の話になり、その地域に住む人達の多くは廃炉作業を仕事に選ぶのだと聞き、
ショックだったというお話もされていました。
でも確実に、これから長い年月私たちの子孫がその仕事を背負っていくのですよね…。
お話を伺い、いろいろ考えさせられましたが、逆に測定所の意義を励ましていただきました。
ありがとうございました。
測定員 土方(匕)