福島原発の爆発から10年が経ちました。
「にしとうきょう市⺠放射能測定所あるびれお」は、2012 年から食品の放射能測定を続け てきました。
近隣野菜から検出されるセシウムの放射能の値は、この間、少しずつ減ってきています。 では、その野菜を作る土壌や、私たちを取り巻く環境はどうでしょう?
最近は放射能汚染についての報道も少なくなり、被ばくへの関心や注意は薄れています。しかし、2011 年 3 月に撒き散らされた放射性物質の汚染は、今も続いていることを忘れて はいけません。
−3.11 から 10 年プロジェクト−にご協力を。
今まで、食品だけを測定してきた「あるびれお」ですが、−3.11 から 10 年プロジェクト− として、①土壌の測定 ②ゼオライトの測定を開始します。
福島原発の爆発から 10 年以上経った今、環境汚染の事実を記録に残すことは、とても大切なことで す。私たちは、原子力発電所がある限り、被ばくの危険性があることを伝えていきたいと 思います。
そこで、このプロジェクトに協力してくださる方を募集しています。 両方でも、どちらかでも結構です。測定料は無料です。どうぞ、お気軽にご参加ください。
■その1土壌測定(測定料無料)
あなたの身近な土の放射能を測定してみませんか?
とっても簡単、土を提供していただくだけです。
【測定の流れ】
① 表面から深さ 5cm までの土を採取してください。
➁ 土は 1000cc(牛乳 1L パック)より少し多めに用意し、
1 週間程度しっかりと乾かしてください。
③ 小石や葉っぱは、できるだけ取り除いてください。
④ 担当者と日程を決めて「あるびれお」に持参していただき測定します。
⑤ 当日は、土をビニール袋に二重にくるんでお持ちください。
⑥ 測定結果をお知らせする際に土は自宅に持ち帰っていただきます。
■その➁ゼオライト測定(測定料無料)
あなたの家の雨樋下の放射能を測定してみませんか?
ゼオライト測定とは?
ゼオライトは、園芸にもよく使われる小石のようなもの。
セシウムを吸収しやすいという特⻑を持っているので、
これを利用してセシウムを測定します。
土に付着したセシウムは、風に飛ばされ屋根に落ち 雨で流されて雨樋下に流れてきます。
このような場所は、今でもセシウムが濃縮され高濃度に 汚染されています。
そこで、袋に入れたゼオライトを雨樋下に設置して、放射能測定を行います。年に2回(基本は1月と7月)定期的に測定を行うことで 汚染の現状を確認することができます。
【測定の流れ】
①「あるびれお」で用意したゼオライト 1 kgの入った 不織布の袋を雨樋下に設置してください。
(※雨樋が地面に埋まっている場合でも、近くに雨水溜があれば、その中に設置可)
➁ 6ヶ月後に取り出して、袋のまま乾燥させてください。(※量が減ってしまう恐れがあるので、決して袋から出さないようにお願いします)
③ 日程を決めて担当者が受け取り測定します。
④ 測定終了後、再び雨樋下に設置してください。
⑤ また 6ヶ月後に測定します。(➁〜⑤繰り返し)

雨樋下に設置した例:
地面に直接置かないよう
に注意