都内の店頭でみられるれんこんは、そのほとんどが茨城県産である。
お正月のれんこんを収穫するために、12月の寒い時期、農家の人たちが腰のあたりまで冷たい泥田につかりながられんこんを掘っているのをテレビで見たことがある。
福島原発事故で放射能雲が地上におち、関東地方も汚染されてしまった。
「市民放射能測定所あるびれお」では、2012年7月以降、食品の放射能を測定しているが、最近は10ベクレル以上の数値が出る食品にであうことはあまりない。放射性セシウム137は半減期が30年である。消えてなくなるわけではない。れんこんが育つには土壌と水と肥料が必要である。それらが汚染されていないかということになる。
茨城県には大きな湖「霞が浦」がある。湖の水と土壌が気になる。土浦の農協に電話してみた。霞ヶ浦は国定公園なのでれんこんの栽培はしていない。田んぼで栽培するという。水は井戸水や農業用水が使われるとのこと。農協は原発事故後3年間は農作物の放射能測定を行い、1キロあたりセシウムが10ベクレル以下のれんこんを出荷していた。外部委託で測定していたため、費用がかなり嵩むので、現在は測定する野菜を限定しているそうだ。10ベクレル以下とはいえ、数値は測ってみないとわからない。
茨城県土浦市のれんこん、1091g を30分、1時間、3時間測定した。
30分間測定結果Cs-137 4.14+-2.17Bq/Kg 検出下限値 2.93Bq/Kg ピークありCs-134 検出下限値 2.75Bq/Kg1時間測定結果Cs-137 3.35+-1.59Bq/Kg 検出下限値 2.09Bq/Kg ピークありCs-134 検出下限値 1.96Bq/Kg3時間測定結果Cs-137 3.55+-1.13Bq/Kg 検出下限値 1.26Bq/Kg ピークありCs-134 1.21+-0.79Bq/Kg 検出下限値 1.18Bq/Kg
3時間測定でセシウム合計5ベクレル前後の値がでた。
孫には食べさせられない数値だ。ゼロというわけにはいかないが・••少しでも内部被ばくは減らしたい。
<<参加者との交流から>>
今回の参加者は、子育ては一段落した方や定年後の方、妊婦さん、小学生までのお子様を持つお母さん達と、様々な世代が集まりました。こちらからは測定の手順や測定結果の見方などを話しましたが、
他の市民測定所で測定をしている方からは、測定での経験や工夫している事を伺えて勉強になり、
西日本にいた時は身近に感じなかったが、東京に来て放射能汚染の事がとても気になり始めたという方からは、情報とつながりを求めて参加して下さったのかな、と感じました。
また小学校に関わっていらした方からは、学校給食の現場で働く人達や状況についてのお話を伺う事もでき、有意義な時間でした。同じ世代の子を持つ身としては、仲間が増えた様でとても嬉しかった反面、
お一人おひとりの思いをじっくりお伺いし共有する時間が少なく、大変申し訳なくも感じた2時間でした。
他の市民測定所で測定をしている方からは、測定での経験や工夫している事を伺えて勉強になり、
西日本にいた時は身近に感じなかったが、東京に来て放射能汚染の事がとても気になり始めたという方からは、情報とつながりを求めて参加して下さったのかな、と感じました。
また小学校に関わっていらした方からは、学校給食の現場で働く人達や状況についてのお話を伺う事もでき、有意義な時間でした。同じ世代の子を持つ身としては、仲間が増えた様でとても嬉しかった反面、
お一人おひとりの思いをじっくりお伺いし共有する時間が少なく、大変申し訳なくも感じた2時間でした。
ただ、終了後に参加者同士で個々にお話しは出来たようで、新たな交流のきっかけになっていれば幸いです。
測定員 佐藤安徳、見千、梅村浄