2013年6月8日
にしとうきょう市民放射能測定所あるびれお
「東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、空も、大地も、川も、海も、広範囲にわたって放射性物質に汚染されてしまいました。そこに育つ生きものたち――わたしたちが口にする農産物、畜産物、魚介類にも、影響は及んでいます。……食の安全を追求し、市民の健康を守るためには、国や自治体の判断にすべてを委ねるのではなく、市民みずからが測定し、考え、行動することが必要です。……」(「わたしたちのおもい」「にしとうきょう市民放射能測定所あるびれお」ホームページから)
私たち「にしとうきょう市民放射能測定所あるびれお」は、上記の「わたしたちのおもい」に基づき、特に食品の放射能の濃度を測定し、原則として全ての測定結果について、これを産地名・企業名とともに公表しています。それは、食品の放射能汚染の実態を人々が認識し、食品を選択できるようにするためです。
一方、福島だけではなく、東京を含む広い地域が福島原発由来の放射能で汚染されており、生産者の被害は大きなものになっています。日本各地の産地や身近な地域の産物を購入することは、これまで当たり前のことでした。それが福島原発の事故以来、産地によって不安をもつ人や、直売所などでの購入をためらう人たちが出ていることも否めません。
そこで生産者の生産物が、名指して放射能汚染がある食品として排除されることがないよう、公表にあたっては、産地の記載は都道府県、および市町村までの記載としています。ただし、生産者自身がその公表を了承している場合は、詳細な産地の記載を行います。