2013年の山桃

  
2013年の夏にとれた杉並区の山桃を、今年も測定依頼されました。

2011年に漬けた山桃酒からはCs137と134が併せて10Bq/kg、山桃酒に漬かっていた山桃からは106Bq/kgを検出しました。

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同じ木に生った山桃ですから、当然、今年も高い値が予想されました。

フードプロセッサーにかけた山桃913gを10時間測定したところ、以下の結果でした。

Cs-137 2.97+ -0.90Bq/Kg    検出下限値 1.06Bq/Kg ピーク検出(+)
Cs-134 1.00+ -0.62Bq/Kg    検出下限値 0.99Bq/Kg ピーク検出(−)
セシウム合計 3.97+ – 1.09Bq/Kg

Cs-137とCs-134ともに検出下限値を上回り、Cs-137はピークが検出されていること。
Cs-137とCs-134の比率がほぼ2:1であることから、この結果は妥当であると判断しました。

しかし、この値は予想を裏切り、2年前の値と比べて大幅に下がっていました。

2011年の山桃は酒に漬かっていたこと、2013年の山桃は生のままであることが、
測定条件の違いです。
しかし、酒に漬かっている場合、酒にセシウムが出ていくことが考えられ、
むしろ実質値より下がると考えられます。

2011年の高値は山桃の葉や枝についたセシウムが実に移行したのではないかと
推測しています。

ところで長時間測定した後、山桃が膨張してマリネリ容器からビニール袋に
溢れ出していました。夏場の測定には注意が必要です。

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                          測定員 梅村浄

        
              

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