3月29日小麦粉の公開共同測定会を開きました

小麦粉の共同測定会には9名の方が参加しました。
「パスタがスキで、チェルノブイリの時も気になりました」
「国産の小麦粉で、パンをよくつくります」
との参加者がいました。
小さい子を連れたお母さんも参加され、率直な不安を話しておられました。
パンやめん類の原料である小麦は、世界の人口の半分以上が利用する作物です。我が国の小麦は自給率が年々低下、ほとんどを海外からの輸入に頼っています。国内産の小麦はうどんによくあい、美味しいそうです。
小麦は乾燥と寒さを好む作物とのことです。
秋に種をまき、冬を過ごす、また冬に麦の芽をあえて踏みつけるのは、この作業によって麦が刺激をうけ、さらに寒さに強くなり、根元の茎が枝分かれをすることでよく育ちます。乾燥を好む小麦は、地中深くびっしりと根を張り水分を吸い上げるのです。
放射性セシウムが吸い上げにどう影響しているのか、測定してみることにしました。
◎岩手県産小麦粉814g、30分間測定
Cs-137下限未満(検出下限値3.86Bq/Kg)、
Cs-134下限未満 (検出下限値3.60Bq/Kg)
ともに下限未満でした。
 

 

◎岐阜県産小麦粉807g、30分間測定
Cs-137 4.46+-2.48Bq/Kg(検出下限値3.89Bq/Kg)統計誤差55.5%
Cs-134下限未満 (検出下限値3.60Bq/Kg)

 

 

Cs-137のみが検出されたので、再度30分間、1時間、3時間、18時間測定を実施しました。

◎岐阜県産小麦粉807g、30分間測定(2回目)
Cs-137 下限未満(検出下限値3.89Bq/Kg)
Cs-134 下限未満(検出下限値3.63Bq/Kg)
いずれも下限未満でした。

 

◎岐阜県産小麦粉807g、1時間測定

Cs-137 下限未満        (検出下限値3.89Bq/Kg)
Cs-134  検出  2.87+-1.65Bq/Kg (検出下限値2.58Bq/Kg)
Cs-134が検出されましたが、Cs-137は下限未満でした。

 

◎岐阜県産小麦粉807g、3時間測定
Cs-137 下限未満(検出下限値1.67Bq/Kg)
Cs-134 下限未満(検出下限値1.56Bq/Kg)
いずれも下限未満でした。

 

◎岐阜県産小麦粉807g、18時間測定

Cs-137 下限未満(検出下限値0.89Bq/Kg)
Cs-134 下限未満(検出下限値0.83Bq/Kg)
いすれも下限未満でした。

 

岐阜県産小麦粉を30分間2回、1時間、3時間、18時間測定を行いました。

1 回目の30分測定でCs-137、1時間測定でCs-134が検出下限値を上回っていましたが、18時間測定ではいずれも検出下限値未満の結果となりました。

        測定員 佐藤安徳 梅村浄

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