2011年の東北大震災で東京電力福島第一原発が爆発し、多量の放射性物質が外にばら撒かれました。
あるびれおは2012年7月から食物の放射能測定をしてきました。
当時は「家族に何を食べさせたらいいのだろう?」と心配を抱えた人々の測定依頼が多くありました。
日本政府は食品の販売可能な放射線量を100Bq/Kgと定め、検査を通過した食品が市場に出回っています。
あるびれおで測定してきた8年間で、食品の測定値は確実に下がってきました。
最近では依頼がほとんどなくなりましたが、アースディやNPOフェスティバルであるびれおのブースを出すと
参加者から「この辺りの野菜の放射能値はどうですか?」と聞かれます。
測定室開設の初心に戻って、身近な食品を購入し測定することにしました。
皆さんも、測定してみたい食品がありましたら、どうぞあるびれおまでご連絡ください。
お待ちしています。
あるびれおに設置しているのはベラルーシのATOMTEX社製 AT1320Aヨウ化ナトリウムシンチレーション測定器で、測定下限値は10ベクレル/Kgです。
2月7日に小金井公園近くにある農家の野菜スタンドからレモンを買ってきて測定しました。
3時間測定の結果をおしらせします。
試料情報:レモン 東京都小金井市産 2020年2月購入
重量: 1057g
測定時間:3時間(10800秒)
放射能濃度 検出下限値
Cs-137 – 1.68Bq/kg
Cs-134 – 1.56Bq/kg
セシウム-137とセシウム-134をあわせて5Bq/Kg以上は含まれていないと推定されます。
(測定員 梅村浄)