9月4日あるびれおの2020年度会員報告会を開きました。コロナの緊急事態宣言中のため、Zoomによるオンライン開催でしたが、測定員、会員の参加のもと、活発な議論がありました。
私達は食品の測定を2012年度から続けてきましたが、近年あるびれおのナトリウムシンチレーション測定機の測定下限値を超えるセシウム値は検出されなくなり、市民からの測定依頼はほとんどなくなりました。
2020年度の後半から、あるびれおでは食品の測定を継続しつつ、環境にばら撒かれた放射性物質を測定する準備を進め<3.11から10年プロジェクト>として2本の柱を建てました。
- 土の放射能測定:西東京市内にある住宅の庭土を測定して、市内の放射能マップを作成する。
- 放射性物質を吸着しやすいゼオライトを雨樋下に設置し、土埃と共に洗い流されてきた放射性物質を吸着させます。3ヶ月ごとにセシウム値を測定して変遷を監視する。
2021年8月までにプロジェクトの参加者は20人となりました。ミニコミに記事を掲載してもらい、また、定期的に反原発のストリートビューイングを行っている団体とビラまきを行って、参加者を募っています。
八王子市民放射能測定所「はかるわかる広場」のメンバーに講師をお願いして、測定の勉強を続けています。多くの検体を測るためには人手が必要です。測る経験を積んで、放射能、原発の問題を共に考え行動していきたいと思います。また、パソコンに詳しい測定員の参加を求めています。
2020年3月に新型コロナ感染症の緊急事態宣言が発令されたため、公民館企画事業が中止となりました。1年後になりましたが、2021年3月7日に詩人である藤井貞和さんの公民館市民企画事業「災厄を前に言葉は無力か」を開くことができました。定員限定、事前申込み制、検温、換気、窓を開けるなど対策を講じての開催でしたが、25人の参加者がありました。
―2021年9月11日には2011年から福島県の土、食品などを測り続けて、住民と共に行政に働きかけ、健康への影響に警告を発し続けている木村真三さんを招いて、市民企画事業「東京電力福島第一原発事故から10年-被災地のいま-」を開く予定です。