「原発の恩恵を受けていないこれからの世代(の子供たち)が、
原発のゴミ(放射能廃棄物)の処理を担わされる」という言葉から、
説明が始まりました。
澤井さんは、燃料棒の模型や、フィンランドとドイツの放射能廃棄物処理場の写真、
そして、これらの国々でどのように国民が議論し判断したかを具体的に説明してくださいました。
テレビなどで稀に報道されるこれらの国の処理場は、いかにもうまくいっているかのように、
さも手本にでもなるかのように伝えられていますが、実際は危険な試行錯誤の途中にありました。
ドイツでは処理場の場所がいまだに決まらず、今まで地下に埋設したドラム缶も全て地上に戻すことが決まっているそうです。
澤井さんは「原発は放射性廃棄物しか生み出さない」と言っておられました。
電気を起こすにしては、あまりにも負担の大きな原発のゴミを出す施設だという意味に捕えられました。
現在、日本で放射性廃棄物を一番多く持っているのは東電なのだそうです。
その東電の電気の恩恵を受けてきたのは東京の私たちですが、その代わりに生み出された原発のゴミの処理は、私たちの子供や孫やさらにその子供たちの仕事となります。
私たちができることは、せめて原発を止めることだと言う思いを新たにいたしました。
ふくゆたか