雑木林(西東京市内)を管理している方から露地栽培のシイタケを入手することができた。スーパーなどで売っているキノコといえばシイタケ、ブナシメジ、エノキタケなど思い浮かべるが、これら食用キノコはほだ木(切った木)づくりか、オガクズでハウス栽培されたものです。
今回測定したキノコはほだ木づくりのものです。その栽培過程を説明してもらいました。
コナラ、クヌギなど12月に木を切り、ほだ木づくり。1年間はほだ木をねかして、3月にこまうち(木に穴をあけ菌を中に入れる)1年間でちょっとシイタケがでることはでるが、2年、3年、4年目とシイタケが出てきて、5年たつと木が朽ちてくるそうです。
ほだ木の中が菌に食われてスカスカになってしまうからで、それはシイタケの菌糸がほだ木の中の水分や栄養分を効率的に吸収してしまうからです。今回入手したシイタケはいつ伐採したほだ木からのものかはわかりません。市内で採取した原木で5年以内のものです。
測定結果:シイタケ東京都西東京市産813g
30分
Cs137 検出 13.3Bq/kg ±4.1Bq/kg 検出下限値4.16Bq/kg ピーク検出あり
Cs134 下限未満 検出下限値3.08Bq/kg
60分
Cs137 1検出 16.4Bq/kg ±4.1Bq/kg 検出下限値3.12Bq/kg ピーク検出あり
Cs134 下限未満 検出下限値2.90Bq/kg
3時間
Cs137 検出 14.3Bq/kg ±3.3 Bq/kg 検出下限値2.19Bq/kg ピーク検出あり
Cs134 下限未満 検出下限値2.04Bq/kg
―2015年9月5日、奥多摩で採取した野生キノコ、これは土壌から採ったもので、358gを3時間測定したところ、セシウム合計16.5+-4.30との数値があるびれおの測定記録にあります。―
今回のシイタケの栽培では奥多摩で採取した野生きのこに匹敵する数値が出てしまいました。
(測定員 佐藤吉男)