土の測定結果について

2011年3月の東京電力第一原子力発電所爆発事故から10年経ちました。
昨年1年間は、小平産ブルーベリー、西東京市産ゆず、玉ねぎ、三鷹市産じゃがいもなど近隣市で収穫された野菜を測ってきました。
あるびれおのNaIシンチレーション測定器で測った結果、セシウムの値はすべて測定下限値以下でした。

しかし、確かに食品のセシウムは減ってきましたが、私たちが住んでいる環境は、いったいどうなっているのでしょうか?
それを知るために、2020年11月~2021年4月にかけて西東京市内10カ所で採取した土を測りました。

1、セシウム137は、8~2080Bq/kgと広く分布していました。
2011年3月21日以後に、雨によって東京に落ちたプルームが吹き寄せられてホットスポットができました。そのホットスポットのコンクリートの土を2012年4月に採取して測定し、その後保管して再測定したところ、2080Bq/kgでした。
絶えず雨や風で移動している他の場所の土とは異なる条件ですが、依然として高い値を示しています。

2、ガレージ奥の溝に溜まった土や3カ所の側溝の土は、220~1460Bq/kgまでの値を示しました。
雨水とともにガレージの溝に溜まった土よりも側溝の土が高い値を示したのは、長年に渡って屋根に吹き寄せられたセシウムが雨で樋を伝わって側溝の土に濃縮されたものと考えられます。
子どもたちが遊ぶ周りにある高い値の土は取り除いて、地面の下に埋めた方が安心ですね。

3、5箇所測定した庭土のうち、8~102Bq/kgを示したものが4箇所でした。
1箇所517Bq/kgと高い値のものがあり、ここにはみかんの木が植っています。常緑樹の葉についたセシウムが雨で下に落ちて溜まっていると考えられます。
2014年11月に実施したみかんの実の測定では、セシウム137、134共に測定下限値以下でした。

4、あるびれおの測定器(NaIシンチレーション測定器)では、セシウム134の値が高く出ることを検証しました。
セシウム134の半減期は2年ですので、10年後の今では2011年当時の3%程度に低下しています。また、半減期が30年のセシウム137は79%に低下しています。
あるびれおのNaIシンチレーション測定器では、セシウム134が理論値より高くでる傾向がありました。
このセシウム134の値が確かなものかどうか検証するために、市内3箇所で採取した同じ土を、都内にある2つの市民放射能測定所(八王子ハカルワカル広場、新宿代々木放射能測定所)でも測定してもらいました。
その結果、あるびれおと同じNaIシンチレーション測定器では、セシウム134が高く出る傾向は同じでした。一方、ゲルマニウム測定器の結果は、ほぼ理論値に近い値でした。

NaIシンチレーション測定器は分解能が低く、自然放射能をセシウム134として計算するため、セシウムの値が理論値よりも高く出ると考えられます。

今後<3.11から10年プロジェクト>として西東京市内の土を測っていく場合、上記の結果を踏まえて測定値を報告していきます。

皆様も<3.11から10年プロジェクト>に参加して土を測ってみませんか?

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