あるびれお通信 2021年初夏号

1> 3.11から10年プロジェクトの目的と協力のお願い

福島原発事故から11年目に入りました。
2012年から、食品を測定してきた「あるびれお」ですが、報道数に比例するように、放射能への関心もすっかり薄れてしまったようです。最近では、測定依頼は年に数件になりました。

本当に、もう忘れてしまってよいのでしょうか?
セシウム134は、半減期が2年なので、20年位経ってその数値は1000分の1になります。半減期が30年のセシウム137は、1000分の1になるまでに、300年の月日を要します。それまでは、気は抜けないということです。

でも、マスクをすることが当たり前になったのと同じく、すっかり放射能と共存することに慣れてしまった私たち。これは本当に怖いことだと思います。

コロナの緊急事態解除は2回ありました。しかし、原発事故から10年経った今もまだ「原子力緊急事態宣言」は解除されていないことをどうか忘れないでください。

2021年1月から「あるびれお」-3.11から10年プロジェクト-をはじめました。

今まで、食品の測定だけを行ってきた私たちですが、みなさんに食べ物からの被ばく(内部被ばく)とともに、環境からの被ばく(外部被ばく)についても忘れてほしくありません。では、実際、何をするかといえば、1つ目は、土壌の測定。2つ目は、ゼオライトの測定。つまり、私たちを取り巻く環境の放射能測定をはじめたということです。(※食品の測定は、今後も続けていきます)

福島原発事故から11年目の今、環境汚染の事実を記録に残すことは、とても大切なことです。私たちは、原子力発電所がある限り、被ばくの危険性があるのだと伝えていきたいと思っています。

試しに自宅前の側溝の土を集めて測定してみたら、セシウム137が1460Bq/kgでした。今まで見たことのない、とんでもなく高い値でひどくショックを受けました。でも、これが真実なのです。

福島原発事故によってまき散らされた放射性物質は風によって運ばれ、雨によって土壌に沁みこんで 、こうしてあちこちに溜まっているという現実。これでも、10年経って、減った値なのです。こんなところで、子どもたちは地面に這ってチョークで絵を描き、縄跳びをしているのです。

どうか、みなさんに真実をきちんと知っていただきたい!そんな気持ちでこのプロジェクトを開始しました。原発事故は遠い昔の話ではありませんし、遠いどこかの国の話でもありません。

今、このプロジェクトに協力してくださっている方は、15名程度です。残念ながら、まだまだ件数が足りません。数がないと統計は取れませんので、できれば、土壌・ゼオライト測定とセットでご協力をお願いします。もちろん、難しければ、どちらかでも結構です。

西東京市を網羅する汚染図を作成するために、広く協力を呼びかけます。測定料は無料です。どうぞ、お気軽にご参加ください。

詳細は⇒https://west-tokyo-albireo.com/2021/01/18/3529

申込・問合せ⇒070-5073-4356(あるびれお携帯)

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